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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻9号

1981年09月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その9) 学術展示

白内障手術後の角膜乱視変化について—8-0デキソンおよびナイロン使用

著者: 佐藤孜1 杉田孝子1

所属機関: 1関東中央病院眼科

ページ範囲:P.1497 - P.1502

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(1)デキソンおよびナイロンを用いて白内障手術を行い,術後の乱視変化を,ケラトメーターおよびブラチド写真により経過観察した。
(2)デキソンを用いた例では,術後3〜6週頃に大きく倒乱視化し,8週頃に倒乱視側で収束した。
(3)ナイロンを用いた例では,乱視変化は軽微であり,一定の規則性を認めなかった。
(4)デキソンの場合の変化は,糸の融解吸収過程と一致し,糸の吸収時に創癒着は未完成であり,創接合部に弛みを生ずると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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