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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻9号

1981年09月発行

文献概要

臨床報告

4年間経過観察しえたプラスチック眼内異物の1例

著者: 松本光希1 馬場裕行1 岡村良一1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1509 - P.1513

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 15歳,男性,自作したペンシルロケットの爆発により右眼球内に異物が飛入し,外傷性白内障の術後,硝子体内のプラスチック異物が認められた。異物はかなり大きく,結合織に取り囲まれていたため,あえて摘出すれば,網膜剥離や眼球ろうに陥る危険性があったため,保存的に4年間経過観察した。その間の検眼鏡検査では特に増悪傾向はみられていないが,視野やERGの検査にて網膜にいく分,進行性病変がおこっている事を示唆するデータが得られ,今後もより慎重に経過をみていく必要があるものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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