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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻9号

1981年09月発行

文献概要

臨床報告

Triamcinolone acetonideによる排卵抑制作用の奏効したと思われる後部強膜炎の1症例

著者: 磯邊雅子1 所敬1 小山嵩夫2

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室 2都立母子保健院産婦人科

ページ範囲:P.1515 - P.1518

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 25歳女性。左上強膜炎として通院中,右眼球突出,眼痛,視力低下をきたした。CT scanning所見を参考にして,後部強膜炎と診断しmethylpredonisolone, hydro—cortisoneの全身投与にて軽快したが,前眼部の炎症を月経周期毎に繰返した。基礎体温測定の結果,上強膜炎様症状が月経初期,排卵数日前に出現する点に着目し,Triamcinoloneacetonideを排卵抑制の目的で月経第10に40mg投与。その後基礎体温は4ヵ月間一相性となり,前眼部炎症は消退。基礎体温の二相性が回復してから現在まで再発をみていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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