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本草綱目(2)
著者: 中泉行信1 中泉行史1 斎藤仁男1
所属機関: 1研医会
ページ範囲:P.1562 - P.1563
文献購入ページに移動本書のわが国への舶載年代はさだかではないが,慶長12年(1607)に林羅山(信勝,道春,1583〜1657)が長崎に赴いた折,本書(金陵本?)を得て駿府の家康に献じたのが最初といわれている。また,曲直瀬(一渓)道三所作の「薬性能毒」(寛永6年開板)に書かれた慶長13年(1608)曲直瀬(玄朔)道三の識語に『本草綱目来朝予検閲之摭至要之語又之増添云云』とあるように慶長年代には確かに本書の明版がわが国に渡来していて,その閲読もされていたとも老えられる。その後,本書の利用は慶長17年(1612)林羅山が「本草綱目」を抜萃上梓して「多識編」(5巻,「古今和名本草井異名」)を著わしたのを初め,以下に挙げるようなものが次々と翻刻され,また本書に関連をもつ能毒書等が陸続として著わされた。
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