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臨床報告
乳頭上新生血管に対する直接光凝固療法について
著者: 白川弘泰1 内田璞1
所属機関: 1倉敷中央病院眼科
ページ範囲:P.39 - P.44
文献購入ページに移動 乳頭上新生血管をみた7例に,L'Esperanceの方法に準じて直接光凝固療法を施行し,全例に新生血管の消失または縮小を認めた。7例のうち,5例は網膜静脈閉塞症,1例は増殖型糖尿病性網膜症,1例は原因不明によるものであった。また,このうち2例に対しては3回反復して光凝固を行った。施行後,1例に視野欠損,1例に硝子体出血を認めた。
直接光凝固療法のなかでも,painting techniqueは手技も比較的容易で, spot size 50μ,power 450 mW以下を守り,網膜より硝子体腔内へ少なくとも0.5D以上離れた新生血管を選んで,十分密に頻回に凝固を施行すれば,合併症を最少限にとどめえて,しかも有効な方法になると思われる。また,血管網周囲が厚いfibrosisで囲まれていたり,血管の一部が網膜に接近していたり,血管分布により根部が観察しにいく例では,数回反復して光凝固を施行することが重要と考える。
直接光凝固療法のなかでも,painting techniqueは手技も比較的容易で, spot size 50μ,power 450 mW以下を守り,網膜より硝子体腔内へ少なくとも0.5D以上離れた新生血管を選んで,十分密に頻回に凝固を施行すれば,合併症を最少限にとどめえて,しかも有効な方法になると思われる。また,血管網周囲が厚いfibrosisで囲まれていたり,血管の一部が網膜に接近していたり,血管分布により根部が観察しにいく例では,数回反復して光凝固を施行することが重要と考える。
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