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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻10号

1982年10月発行

文献概要

臨床報告

Host-graft径の異なる角膜移植

著者: 谷島輝雄1 木村内子1 澤充2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1247 - P.1251

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 母角膜よりサイズを0.5〜1.0mm大きくした移植片を用いて角膜移植を行い,従来の母角膜と同じサイズの移植片を移植した場合とを比較した。その結果(1)手術時間は,same size例では1.8時間であったが, disparate size例では1.1時間に短縮された。(2)術後の虹彩前癒着が,same size例では42%にみられたが, disparate size例では,18%に減少した。(3)術後の角膜曲率半はsame size例では45.8D±3.4Dであったが,disparatesize例では47.8±2.7Dとなりdisparate size例の方が2.0ジオプター近視化した。(4)術後の視力は,両者に差がみられなかった。(5)移植角膜の厚さは,術後1週,および術後厚さが一定となった時期にて両者を比較すると,差がみられなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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