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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻10号

1982年10月発行

文献概要

臨床報告

「標準色覚検査表(SPP)」を用いたふるいわけ検査成績の検討

著者: 深見嘉一郎1 市川宏2 田辺詔子3 湖崎克4 原田清5

所属機関: 1京都第一赤十字病院 2名古屋大学 3名古屋第一赤十字病院 4大阪市立小児保健センター 5大阪赤十字病院

ページ範囲:P.1265 - P.1268

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 1978年に市川,深見,田辺,川上によって製作,出版された「標準色覚検査表」を川いて大阪市内の小学校,中学校生徒1,766名(15校)に対してスクリーニング・テストが行われた結果を報告した。検査には同時に石原学校用色覚検査表が併用された。
 結果は検出表10表中正読表数8表以上のものが90.2%であり,異常読2表以下のものは95.5%であり非正読2表以下のものが96.7%であることが示された。
 このことによって,「標準色覚検査表」は優れたスクリーニング能力を持つものといえる。
 石原表の成績との比較は極めてよい一致を示した。
 今回の検査対象1,766名中に45名の色覚異常者が含まれていたと推定される。その頻度は,男879名中44名,すなわち5.01傷,女887名中1名で0.11%の出現率を示した。
 検査表それぞれについての検討では,第7表と第13表,つまり正常者のみに読める表が最も優れた結果を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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