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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻11号

1982年11月発行

文献概要

臨床報告

水晶体破裂例に対する新しい硝子体手術

著者: 松元俊1 谷島輝雄1 谷野洸2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1359 - P.1362

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 鈍的外傷により水晶体前後嚢とも破裂し,前房・硝子体中に散乱した水晶体片により強い水晶体性眼内炎と続発性緑内障をおこした極めてめずらしい症例を経験した。硝子体中に落下した水晶体核の摘出に際し,角膜をトレパンでくりぬき,術中冷却保存液中に保存し,開創部よりopen sky vitrectomyを行うという新しい術式を採用し,広い視野の下に安全に核を摘出しえた。術後良好な視力が得られ,手術による角膜内皮の損傷も軽度であった。本術式は硝子体中に落下した水晶体核の摘出に際し有用な力法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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