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眼科手術学会
先天性眼瞼下垂の手術と視機能
著者: 山本節1 金川美枝子1 奥田斗志1
所属機関: 1兵庫県立こども病院眼科
ページ範囲:P.1377 - P.1380
文献購入ページに移動今回の手術方法はBerkeの変法によったもので,手術年齢は1,2歳が44症例と多く,比較的早期に手術を施行している。手術の定量は挙筋作用4mm前後の場合,17〜18mmの切除量で行い,全体として64%にほぼよい矯正が得られた。
下垂眼に高度の弱視は少ないが,0.3以下の症例が12例(10.7%)あり,斜視は23例(斜視8例,斜位15例)にみらねた。手術年齢と視力障害の関係は明らかでないが,下垂眼に乱視の多いことは特徴的で,今回の結果から強度の片限性下垂の場合は早期に手術するのがよい印象を得た。
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