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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻11号

1982年11月発行

文献概要

眼科手術学会

先天性眼瞼下垂の手術と視機能

著者: 山本節1 金川美枝子1 奥田斗志1

所属機関: 1兵庫県立こども病院眼科

ページ範囲:P.1377 - P.1380

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 1976年より5年間の先天性眼瞼下垂手術180例中,112例についてfbllow upし,視機能検査を行って,次の結果を得た。
 今回の手術方法はBerkeの変法によったもので,手術年齢は1,2歳が44症例と多く,比較的早期に手術を施行している。手術の定量は挙筋作用4mm前後の場合,17〜18mmの切除量で行い,全体として64%にほぼよい矯正が得られた。
 下垂眼に高度の弱視は少ないが,0.3以下の症例が12例(10.7%)あり,斜視は23例(斜視8例,斜位15例)にみらねた。手術年齢と視力障害の関係は明らかでないが,下垂眼に乱視の多いことは特徴的で,今回の結果から強度の片限性下垂の場合は早期に手術するのがよい印象を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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