icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻11号

1982年11月発行

文献概要

眼科手術学会

白内障手術と角膜内皮細胞の術後変化—広視野スペキュラーマイクロスコープと画像処理装置を用いて

著者: 大原国俊1 金上貞夫1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1397 - P.1403

文献購入ページに移動
 白内障症例の嚢内摘出術・計画的嚢外摘出術と人工レンズ移植例の角膜内皮損傷を,広視野スペキュラーマイクロスコープを用いて術後1ヵ月目の角膜内皮細胞減少率として比較検討した。角膜中央部での平均細胞数減少率は嚢内法12.2±1.6%(40眼),嚢外法7.8±3.4%(12眼),人工レンズ移植例22.6±6.0%(6眼)(平均±標準誤差)となり,嚢外摘出法と嚢内摘出法は同様の値となった。パノラマ角膜内皮像からは,角膜中央より1〜2mm上方に細胞損傷の強い症例が示され,角膜全体の手術侵襲を知るためには角膜中央部の観察だけでなく,広範囲の角膜内皮観察と部位別損傷度の比較の重要性が明らかとなった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら