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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻12号

1982年12月発行

文献概要

GROUP DISCUSSION

緑内障(第23回)

著者: 澤田惇1

所属機関: 1宮崎医大

ページ範囲:P.1515 - P.1521

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〔主題〕 緑内障手術の長期観察
1.慢性閉塞隅角緑内障に対する虹彩切除術とtrabeculectomy
 1966年から1980年までの15年間に京大眼科で,初回手術として虹彩切除術またはtrabeculectomyを行った後,1年以上経過を観察できた慢性閉塞隅角緑内障93眼を対象とした。術後に点眼治療を併用した症例を含めて虹彩切除術では61%,trabeculectomyでは75%に眼圧が21mmHg以下に調整された。初回手術ではtrabeculec—tomyの方が成績が良い。しかし虹彩切除術後には,4眼8.7%に白内障手術を施行した他には特に合併症がみられなかったのに対して,trabeculectomyの術後にはlateinfection 2眼, malignant glaucoma 1眼を経験し,白内障手術を12眼25.5%に行っている。したがってこのような重篤な合併症のない虹彩切除術を慢性閉塞隅角緑内障の第一選択として行って良いと考える。
海谷(聖隷浜松病院):虹彩切除術とトラベクレクトミーの選択基準は?

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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