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臨床報告
色覚検査法の検討(1)—小学生のパネルD−15ならびにランタンテスト成績について
著者: 安間哲史1 高柳泰世2 上崎博2
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室 2名古屋市学校医会
ページ範囲:P.119 - P.125
文献購入ページに移動(1)スクリーニング検診で検出された色覚正常者には圧倒的に女子が多く,色覚異常保因者が多く検出されたものと考えられた。
(2)このような正常者では男女ともにその視力は対照に比して有意に悪かったが,パネルD−15あるいはランタンテスト成績と視力との間には何ら関連をみいだしえなかった。
(3)このような正常者ではパネルD−15テストにおいてもランタンテストにおいても,その練習効果が随分強いことがわかったが,パネルD−15テストとランタンテストとの間には何ら関連をみいだしえなかった。
(4)色覚異常者群では初回のパネルD−15テストでfailだった者が再検査でpassすることはなく,またborder line patternを示すことも稀であったが,初回でborder linepatternを示した者,あるいはirregular patternを示した者は,その約半数が再検査において診断が変わっていた。
(5)色覚異常者群ではランタンテスト成績にあまり大きな練習効果は見出せなかった。
(6)ランタンテストのpass, failの境界はやはり誤数3と4との間にとるとよいことがわかった。
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