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臨床報告
ベーチェット病の眼発作予知とCRPおよび赤沈について
著者: 難波克彦1 増田寛次郎1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.185 - P.188
文献購入ページに移動 東京大学眼科を受診したベーチェット病患者27例の眼発作59回を対象に,CRP,赤沈,眼外症状,好中球数の変動を調べ次の結果を得た。
(1) CRPは発作前後に上昇し直前最高となるのに対し,赤沈は発作と関係しなかった。
(2) CRPと眼外症状の間に一定の関係はみられなかった。
(3)発作直前CRP上昇か好中球数増加のいずれかがみられたのは81.4%,CRP上昇のみが64.4%,好中球数増加のみは69.5%であった。
(4) CRP上昇後の発作発生率は59.1%で好中球数増加後(65.7%)と類似し,CRP上昇に好中球数増加を伴う場合はさらに高率(81.6%)に発作が発生した。
(5) CRPは好中球数とともに眼発作予知の有力な指標と考えられる。
(1) CRPは発作前後に上昇し直前最高となるのに対し,赤沈は発作と関係しなかった。
(2) CRPと眼外症状の間に一定の関係はみられなかった。
(3)発作直前CRP上昇か好中球数増加のいずれかがみられたのは81.4%,CRP上昇のみが64.4%,好中球数増加のみは69.5%であった。
(4) CRP上昇後の発作発生率は59.1%で好中球数増加後(65.7%)と類似し,CRP上昇に好中球数増加を伴う場合はさらに高率(81.6%)に発作が発生した。
(5) CRPは好中球数とともに眼発作予知の有力な指標と考えられる。
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