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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

網膜剥離における硝子体内生食注入の手術成績

著者: 山田祐司1 窪田叔子1 桐沢泉1

所属機関: 1富山医科薬科大学眼科学教室

ページ範囲:P.307 - P.310

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 単純な裂孔原性網膜剥離に対してsegmental bucklingを行った症例に排液後生食もしくはBSS (Balanced Salt Solution)を硝子体内に注入した症例の手術成績を検討し,以下の結果を得た。
(1)網膜裂孔の閉鎖が確実であれば,硝子体内に注入された生食もしくはBSSが網膜下へ入り込むことはなかった。
(2)術後の網膜の機能回復に対する影響はないものと考えられ,合併症もほとんどなかった。
 以上の結果より,網膜剥離の手術において生食などの硝子体内注入は,網膜裂孔の閉鎖が確実であれば有効な手技であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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