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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

裂孔原性網膜剥離の周辺群裂隙型と円孔型との疾病経過の相違

著者: 窪野正1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.340 - P.344

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(1)醐辺群網膜剥離の両型においては,初発症状発症後,1ヵ月内の受診例の割合が,裂隙型では91%,円孔型では60%であった。
(2)発症後,1ヵ月を越えた受診例では,裂隙型はMVRを合併したものが過半数に及んだのに対して,円孔型では皆無であり,この型では,陳田化すると網膜二次変性所見のみられたものが多かった。
(3)裂隙型は,網膜の剥離進行が急速かつ広範囲で,時期を失すると予後は不良になりやすく,逆に円孔型は,緩慢な経過で長期間放置しても,予後の良好なものが多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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