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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
網膜色素変性症における網膜S抗原に対する細胞性免疫能について
著者: 関文治1
所属機関: 1東京医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.361 - P.366
文献購入ページに移動 網膜色素変性症患者において,S抗原に対する細胞性免疫能の成立について白血球遊走阻止試験を施行し,検討したところ次の結果が得られた。(1)網膜色素変性症患掴3例中18例(42%)がS抗原に対する細胞性免疫反応に陽性を示した。(2)網膜色素変性症患苦においては,S抗原に対する細胞性免疫能が60歳未満の症例に成立していた。(3)網膜色素変性症患者においては,ERGがsubnormal型を示し,視野が100以上残っている群のS抗原に対する細胞性免疫能は,健常者群のそれに対して,著しく増強しており,有意の差が認められた(P<0.005)。(4) ERGが消失型を示し,視野が10°未満である群のS抗原に対する細胞性免疫能は低下の傾向が認められた。
これらの事実は,本疾患の進行過程からみると大変興味ある知見であると思われた。
これらの事実は,本疾患の進行過程からみると大変興味ある知見であると思われた。
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