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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

臨床報告

単純ヘルペスウイルス眼感染症に対するγ—グロブリン早期療法

著者: 日隈陸太郎1 田浦輝美1 松本光希1 山下理一郎1 稲田晃一郎1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.389 - P.394

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 単純ヘルペスウイルス眼感染症8眼,うち7眼は角膜炎,1眼は角膜炎を伴わない水疱性眼瞼疱疹および帯状ヘルペスによる角膜ぶどう膜炎2眼に対し,静注用ペプシン処理人免疫グロブリン(ガンマーベニンR)の早期投与(発症後0日〜30日)を行った。その結果は次のようなものであった。
(1)単純ヘルペスウイルス眼感染症および帯状ヘルペス性角膜ぶどう膜炎において,免疫グロブリン療法は発症早期のものにより効果的であった。
(2)免疫グロブリンの投学方法は表層性角膜炎または眼瞼疱疹では点眼,滴下療法,また実質性角膜炎では点滴療法が効果的であった。
(3)免疫グロブリンの点滴療法は連続投与の方が隔日投与よりも効果的であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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