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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

臨床報告

外傷性毛様体上皮剥離の1例

著者: 北庄司清子1 吉本旬2 平井健一2 難波彰一2 松山道郎2

所属機関: 1大阪市立北市民病院眼科 2大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.402 - P.405

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(1)限球打撲により,硝子体基底部の剥離が起り,これと共に底様体扁平部上皮が細長く断裂し,網膜剥離が合併した1症例を報告した。
(2)毛様体扁平部上皮の断裂は,上方約1象限に及び,細長く断裂した上皮の索状物は,剥離した硝子体膜に付着して,bridge状を呈し,限球内に浮遊していた。
(3)水晶体の偏位,脱臼が認められず,このbridge状に断裂した毛様体扁平部上皮は,その鼻側根部で,周辺網膜に癒着し,該部網膜と毛様体上皮断裂部のedgeを牽引することにより網膜剥離が起ったものと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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