icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻5号

1982年05月発行

連載 眼科図譜・294

眼類天庖瘡

著者: 嶋田孝吉1

所属機関: 1間々田眼科医院

ページ範囲:P.418 - P.419

文献概要

 眼類天地瘡(ocular pemphigoid)は,結膜に水疱と潰瘍を形成する慢性の炎症で,多くは両眼に発症する。結膜の充血,カタール症状に始まり,繰返す水疱と潰瘍の形成は,細胞浸潤と結合織の増殖を起こし徐々に結膜は瘢痕萎縮し,強い皺襞を形成,瞼球癒着および眼裂縮小を生ずる。更に併発する涙液の分泌低下により,角結膜乾燥症を生じ,視力は極度に障害される。
 病因は未だ不明であるが,近年,自己免疫疾患との説が有力となった。すなわち.本症疾患の病変部の粘膜基底膜には自己抗体や補体の沈着が認めらね,稀には自己抗体が血中に検出される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら