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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻5号

1982年05月発行

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

学会原著

漿液性円盤状黄斑部網膜剥離を伴う急性網膜色素上皮炎に対する光凝固治療の効果について

著者: 杉田隆1 永浜正浩1 小嶋嘉生1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.421 - P.425

文献概要

 漿液性円盤状黄斑部網膜剥離を伴う急性網膜色素上皮炎の14例に光凝固治療を行い,平均6年経過観察し,自然経過例と比較した。その結果,視力の予後,再発,自覚症状および限底所見等において両者間に差はなく,光凝固治療は必ずしも本疾患に有効とはいえなかった。この結果から,本疾患は黄斑部を中心とした後極部に広範な病変が存在するものと推測される。また増川型中心性脈絡網膜症に対して光凝固を行う場合,予後の異なる本病を除外して行うべきと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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