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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
糖尿病性網膜症と赤血球中2・3—DiphosphoglycerateおよびHemoglobin A1cとの関係
著者: 荒木實1
所属機関: 1東京都済生会中央病院眼科
ページ範囲:P.457 - P.462
文献購入ページに移動(1) BおよびC群のHb A1c levelは,A群のそれより有意に高値を示した。一方,赤血球中2・3—DPG levelはBおよびC群においてA群のそれより有意の低値を示した。
(2) Hb A1c/2・3—DPGはBおよびC群において,A群のそれより有意の高値を示した。
(3) A群のHb A1cと2・3—DPGの相関は有意に存在したが,BおよびC群では,その相関は失調した。
このHb A1cと2・3—DPGの相関の失調が,網膜のhypoxiaを増進し,増殖型の網膜症に進行したものと考えられた。
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