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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
外眼筋の形態学的研究—第1報正常眼外眼筋厚度の超音波生体計測
著者: 小松章1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.469 - P.474
文献購入ページに移動 外眼筋厚度の超音波計測を,聖マリアンナ医大式眼科川高解像度超音波診断装置(ZD−252)とスキャンコンバータを使用して行い,以下の結果を得た。
(1)基礎実験として,屍体眼10例の眼窩の水平断面と矢状断面の各5例ずつにおいて,水浸法Bスキャン法での観察と,Aモード法による4直筋厚度の超音波計測を行い,解剖学的実測値と比較検討した。その結果両者の間には,推計学的検定の結果,有意の差はみられず両者の計測結果に密接な一致を認めた。
(2)正常眼の外限筋厚度の超音波Aモード計測を,健常者5〜80歳の160名320眼に対し,5M Hz,10M Hzおよび15M Hzのニオブ酸リチウム振動子ならびにPZT凹面振動fを使用し行った結果,成人240眼では外眼筋厚度の平均値は,内直筋3.5±0.24mm,外直筋3.4±0.26mm,上直筋3.3±0.35mm,下直筋3.4±0.28mmであった。また,年齢,性,身長,体重などと,各々の外眼筋厚度との間には,相関を認めず,正常眼の4直筋の超音波計測平均値を,上記のごとく算出しえた。
(1)基礎実験として,屍体眼10例の眼窩の水平断面と矢状断面の各5例ずつにおいて,水浸法Bスキャン法での観察と,Aモード法による4直筋厚度の超音波計測を行い,解剖学的実測値と比較検討した。その結果両者の間には,推計学的検定の結果,有意の差はみられず両者の計測結果に密接な一致を認めた。
(2)正常眼の外限筋厚度の超音波Aモード計測を,健常者5〜80歳の160名320眼に対し,5M Hz,10M Hzおよび15M Hzのニオブ酸リチウム振動子ならびにPZT凹面振動fを使用し行った結果,成人240眼では外眼筋厚度の平均値は,内直筋3.5±0.24mm,外直筋3.4±0.26mm,上直筋3.3±0.35mm,下直筋3.4±0.28mmであった。また,年齢,性,身長,体重などと,各々の外眼筋厚度との間には,相関を認めず,正常眼の4直筋の超音波計測平均値を,上記のごとく算出しえた。
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