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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻5号

1982年05月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学術展示

眼窩壁骨折におけるCT検査の重要性

著者: 三木弘彦1

所属機関: 1関西医科大学眼科

ページ範囲:P.496 - P.497

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 緒言近年,眼外傷の増加と共に眼窩壁骨折の患者は増加する傾向がみられる。眼窩壁骨折の確定診断は時として難しい。従来の単純レソトゲン,断層レントゲン検査所見が有力な診断の根拠となる。ところで,一般に骨折の診断にはCT検査(ComputerizedTomography)はあまり有用ではないと考えられており,眼窩壁骨折の診断にはCT検査所見は重要視されていない。今回,orbital blowout fractureを含む限窩壁骨折の患者につき,従来のレントゲン検査所見とCT検査所見を詳細に検討してみたところ,CT検査は眼窩壁骨折の診断に有用であることが分ったので報告する。
 方法と症例確定診断された眼窩壁骨折の22症例23眼につき従来の単純レントゲン,断層レソトゲン,CTの所見を解読し比較を行った。CT検査は水平断と垂直断(冠状断)の2方向で行うのを原則とした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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