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臨床報告
眼類天疱瘡の2症例
著者: 嶋田孝吉1
所属機関: 1間々田眼科医院
ページ範囲:P.525 - P.530
文献購入ページに移動 病理学的および免疫学的に眼類天疱瘡と診断された2症例を報告した。
2症例共,両眼に結膜の強い癒着・瘢痕萎縮による皺嚢形成,瞼球癒着を起し,角膜は全面にわたり肉芽組織により覆われていた。このため視力は極度に低下しており,代用涙液およびステロイドの点眼,ならびに角膜移植により視力の回復を得た。病理検査にて,結膜には上皮下に水疱が認められ,症例2では,結膜の基底膜に自己抗体の沈着が螢光抗体法により確認された。しかし,血清中には,両症例共,皮膚粘膜に対する自己抗体は検出されなかった。
2症例共,両眼に結膜の強い癒着・瘢痕萎縮による皺嚢形成,瞼球癒着を起し,角膜は全面にわたり肉芽組織により覆われていた。このため視力は極度に低下しており,代用涙液およびステロイドの点眼,ならびに角膜移植により視力の回復を得た。病理検査にて,結膜には上皮下に水疱が認められ,症例2では,結膜の基底膜に自己抗体の沈着が螢光抗体法により確認された。しかし,血清中には,両症例共,皮膚粘膜に対する自己抗体は検出されなかった。
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