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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻6号

1982年06月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

Graph pen digitizerによる生体角膜内皮細胞面積測定—その3水晶体嚢外摘出眼と人工水晶体移植眼の経時的変化

著者: 鈴木一成1 深尾隆三1 池田定嗣1 永田誠1 瀬川義朗2

所属機関: 1天理よろづ相談所病院眼科 2天理医学研究所

ページ範囲:P.593 - P.597

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 specular microscopeおよびdigitizer法を用いて,水晶体嚢外摘出14眼,Shear—ing lens挿入17眼およびiridocapsular lens挿入13眼の術前,術後1,3,6カ月目の角膜内皮細胞の形態的変化について経時的に検討した。
(1)平均細胞面積は嚢外摘出眼,人工水晶体挿入眼とも1ヵ月以内に拡大し,1ヵ月以後から6ヵ月目まではほとんど不変であった。
(2)平均細胞面積の増加率は嚢外摘出眼,Shearinglens挿入眼,iridocapsular lens挿入の角膜内皮—人工レンズ非接触眼,iridocapsular lens挿入の角膜内皮—人工レンズ接触眼の順に増加していた。
(3)人工水晶体挿入時,角膜内皮に接触したのはShearing lens 1眼(6%),irido—capsular lens 5眼(38%)であった。
(4)嚢外摘出眼,Shearing lens挿入眼,iridocapsular lens挿入の非接触眼は大型細胞の出現と細胞面積のばらつきが少なく,それに比しiridocapsular lens挿入の接触眼は大型細胞の高率な出現と細胞面債のばらつきが著明であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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