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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻6号

1982年06月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

人工水晶体移植術と角膜内皮障害について

著者: 松浦みち子1 木崎宏史1 高橋春男1 深道義尚1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科

ページ範囲:P.615 - P.619

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 人に水晶体移植術後の角膜内皮障害を水晶体全摘出術および二つの術式ごとに比較してみた。
 術後3ヵ月における細胞密度の減少率は,水晶体全摘出術では11%,超枠波乳化吸引術(KPE)は13%, KPE後に後房レンズ挿入したものでは15%,計画的嚢外摘出術では18%,計画的嚢外摘出術後に後房レンズ挿入したものでは19%であった。
 これより,人工水晶体挿入による角膜内皮障害はほとんどないものと考えられた。また,KPEと計画的嚢外摘出術では角膜内皮障害に関してはKPEの方がすぐれていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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