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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻6号

1982年06月発行

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その3)

学術展示

Tonic pupilにおける周波数特性

著者: 新富芳子1 粂田信一1 長田廉平1 加瀬学1

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.636 - P.637

文献概要

 Tonic pupilを呈する症例の全身的臨床像には多くの変動がみられ,腱反射異常を伴う定型的Adie症候群の他,近年は多様な全身疾患との合併が報告されている1〜3)。我々は先にこれらtonic pupilの瞳孔運動障害の経時的変化を比較し,定型的Adie症候群と全身疾患に伴うtonic pupilとの発生機序の相違を推定した4)。今回は,その発生機序をさらに検討するためインパルス光刺激による対光反応パターンをシステム工学的に解析した。
 対象と方法片眼性の定型的Adie症候群7名,全身疾患に伴うtonic pupil 5名(polyneuropathy 2名,vi—ral cncepharitis 1名,varicella 1名,syringomyelia 1名),対照として正常人におけるトロピカマイド点限前後の瞳孔運動を測定した。測定には赤外線電子瞳孔計を用い,ハロゲンを光源とし角膜面1lux, 100msecの光刺激による間接対光反応を記録した。その波形をフーリェ変換し,周波数特性をボード線図で表わし,瞳孔運動系の伝達函数を推定した(図1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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