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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学術展示
Saccadic reaction timeに関する研究—精神薄弱,びまん性大脳萎縮および頭頂葉障害例について
著者: 福島正文1
所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室神経眼科部門
ページ範囲:P.648 - P.648
文献購入ページに移動 緒言固視反射で行う衝動性眼球運動は突然の視標の動きに対して視覚系だけで行う視性衝動運動と聴覚刺激で発動し視標を捕える聴性衝動運動に分けることができる。この2種類の衝動性眼球運動潜時(saccadic reac—tiontime:以下SRTと略す)は求心性経路や知覚認知過程の違いにより正常被検者でも異なることは既に報告した1)。今回,これらの正常SRTをもとに精神薄弱,びまん性大脳萎縮および頭頂葉障害例における視性と聴性SRTを比較検討した。
方法衝動性眼球運動は左右10°へのcccentricとcen—teringの4通りを視性と聴性に分け行った。視性衝動運動は浜松テレビ視標運動誘発装置を用い,聴性衝動運動はクリック音をヘッドホンで両耳同時に聞かせtrig—gcrとした。記録はDC-EOGを用い,増幅後storageoscilloscopeに描記した。これを写真撮影し,分析はTalos digikitizerとNEC PC−8001マイクロコンピューターシステムにて行った。検定はT検定を用いた。
方法衝動性眼球運動は左右10°へのcccentricとcen—teringの4通りを視性と聴性に分け行った。視性衝動運動は浜松テレビ視標運動誘発装置を用い,聴性衝動運動はクリック音をヘッドホンで両耳同時に聞かせtrig—gcrとした。記録はDC-EOGを用い,増幅後storageoscilloscopeに描記した。これを写真撮影し,分析はTalos digikitizerとNEC PC−8001マイクロコンピューターシステムにて行った。検定はT検定を用いた。
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