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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻6号

1982年06月発行

臨床報告

視神経疾患における視覚の疲労現象とサングラス処方への応用

著者: 大沼貴弘1 田上勇作1 諫山義正1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.655 - P.658

文献概要

 視力の回復した視神経疾患患者に対し,レーザー干渉縞視力を経時的に5分間測定した。
 高輝度下(平均輝度1500cd/m2)では全例に経時的な視力の低下が観察されたが,Ttibinger静的中心視野,VECPにおける障害程度の相関は認められなかった。
 またJIS規格による一般事務の適正照度に相当する平均輝度250cd/m2においても36例中6例に低下が観察された。この6例に対し,疲労現象の軽減を目的としたサングラスの処方を行ったところ,患者の訴えが少なくなり,視神経疾患患者の日常の視作業を容易に遂行する上で,臨床的に極めて有用と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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