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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
ヒト先天性白内障水晶体の組織学的検討
著者: 浜井保名1 高橋茂樹1
所属機関: 1山形大学医学部眼科
ページ範囲:P.693 - P.698
文献購入ページに移動症例のうちわけは核白内障1例1眼,層間白内障1例2眼,皮質および点状白内障1例1眼,全白内障2例2眼である。
先天性白内障水晶体の混濁部は白内障の種類により異なっていたが,水晶体細胞の病的変化は類似していた。
混濁部位は異なっていても,各症例に共通して観察された組織学的所見は,bowの存在部位が赤道部より核におよんでいたこと,脱核現象の遅延,細胞内micro-organelleの残存などであった。
これらのことからヒト先天性白内障では,水晶体の栄養障害,蛋白合成の異常,酵素活性低下など何らかの原因による成長の遅れが考えられる。
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