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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻7号

1982年07月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著

後極部裂孔を有する網膜剥離眼の特徴—黄斑部孔以外の症例について

著者: 坪井俊児1 井上恵美子1 額田朋経2 恵美和幸3

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室 2大阪回生病院 3近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.703 - P.707

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 後極部に裂孔を有する網膜剥離で,黄斑部孔以外の症例12例12眼を検討した。発生頻度は,網膜剥離全体の2.4%であった。これらは,性格の異なる3群に分れた。I群は傍血管小裂孔を伴い,高度近視眼で著明な後部ぶどう腫を認めた。II群は比較的大型の馬蹄型裂孔を伴うもので,これらも高度近視眼であったが,中間部(周辺部)裂孔との境界症例と思われた。III群では高度近視は認めなかったが,血管病変に合併するものであった。12例とも程度の差はあれ,硝子体牽引を認めた。裂孔周囲の硝子体牽引が,黄斑部孔との相異点であり,治療成績を左右する原因になりうるものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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