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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻7号

1982年07月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著

アルゴンレーザーによる開放隅角緑内障の治療(III)—照射直後の眼圧変動について

著者: 田邊吉彦1 原田敬志1 浅野隆1 安間正子1 稲川寿夫2

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室 2小野薬品工業株式会社中央研究所

ページ範囲:P.737 - P.742

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 薬物治療不良の種々な開放隅角緑内障40眼のtrabeculaeにlaser照射を行い,1時間毎に眼圧測定した。trabeculae 120°にわたって照射したもの14眼.180°にわたったもの18眼,360°にわたったもの8眼の照射後眼圧変動パターンは,基本的には三つの群の間に大差はなかったが,360°照射群では眼圧上昇とflareの増加が120°群に比べて著明であった。
 照射後の眼圧上昇には種々の要因が考えられるがPGEの増加がその一つであると思われるデータが得られた。
 開放隅角緑内障のlaser治療は計画的に120°ずつ間隔をおき3回に分けて行う方が360°1度に行うよりよいと推論した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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