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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
トラベクレクトミーの奏効機序
著者: 門田裕子1 沖坂重邦1 稲垣有司1 百瀬皓2 樋渡正五2
所属機関: 1防衛医科大学校眼科学教室 2臨床眼科研究所
ページ範囲:P.749 - P.754
文献購入ページに移動手術方法はトラベクルムを含むたて長の強角膜片を切除,強膜弁の縫合を十分に行った。術後の眼圧コントロール良好例は95.7%であった。
術後濾過瘢痕を形成したもの27.5%,このうち眼圧コントロール良好のもの94.6%であった。術後濾過瘢痕を形成しなかったもの,観察中に消失したものは72.5%で,このうち眼圧コントロール良好のもの96%であった。濾過瘢痕形成の有無による眼圧コントロールの差は認められなかった。
トラベクレクトミーの奏効機序として結膜下への濾過のみでなく,脈絡膜外隙への房水流出路も考慮すべきであると考えた。
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