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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻7号

1982年07月発行

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4)

学会原著

眼内レンズ手術の増加と視力予後

著者: 越智利行1 矢田清身1 桜井やよい1 岡田裕1 稲富誠1 深道義尚1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.759 - P.763

文献概要

 1980年1月より1981年6月までに当教室で行われた白内障手術460例607眼につき,6カ月毎の3期に分け手術方法の推移,合併症,視力予後について検討した。
(1)当教室において近年全摘術が減少し,KPEを用いた嚢外摘出術が増加し,さらに人工水晶体挿入例が増加している。
(2)人工水晶体挿入例では,患者の平均年令は次第に高齢化の傾向にある。
(3)使用した人工水晶体は後房レンズが主流となってきており,3期では95%が後房レンズであった。
(4)人工水晶体挿入例の術中術後の合併症も全摘術と比較し,特に問題となるものはみられない。
(5)人工水晶体挿入例では術後早期より良好な視力が得られた。
 角膜内皮障害,人工水晶体の耐用性など種々な問題はあるものの,KPEと後房レンズ挿入の組み合わせは,将来増加して行くと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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