文献詳細
特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学会原著
眼内レンズ手術の増加と視力予後
著者: 越智利行1 矢田清身1 桜井やよい1 岡田裕1 稲富誠1 深道義尚1
所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.759 - P.763
文献概要
(1)当教室において近年全摘術が減少し,KPEを用いた嚢外摘出術が増加し,さらに人工水晶体挿入例が増加している。
(2)人工水晶体挿入例では,患者の平均年令は次第に高齢化の傾向にある。
(3)使用した人工水晶体は後房レンズが主流となってきており,3期では95%が後房レンズであった。
(4)人工水晶体挿入例の術中術後の合併症も全摘術と比較し,特に問題となるものはみられない。
(5)人工水晶体挿入例では術後早期より良好な視力が得られた。
角膜内皮障害,人工水晶体の耐用性など種々な問題はあるものの,KPEと後房レンズ挿入の組み合わせは,将来増加して行くと考えられる。
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