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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻7号

1982年07月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著

Befunolol点眼における眼圧下降効果とその副作用—原発開放隅角緑内障,高眼圧症を対象とする検討

著者: 南波久斌1 新家真2 小室苑2 高瀬正彌2 谷島輝雄2 澤充3

所属機関: 1関東労災病院眼科 2東京大学医学部眼科学教室 3自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.775 - P.781

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 Befunolol点眼液を,原発開放隅角緑内障11例,高眼圧症7例,計18例に投与し,次の結果を得た。
(1)8週間の二重盲検試験において,0,25,0.5,1%いずれのBefunololも有意の眼圧下降を示した。1年以上の長期投与においても,有意の眼圧下降が保持された。
(2)二年以上の経過において涙液リゾチーム濃度,角膜内皮細胞面積には,有意な変化は見られなかった。
(3)脈拍は投与後1カ月までは減少したが,その後は投与前の水準まで回復した。瞳孔径,全身血圧には,変化は見られなかった。
(4) Befunolol投与により,軽度の刺激感,頭痛,結膜充血,角膜びらんが数例に出現した。また,アレルギー性眼瞼炎が1例出現した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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