文献詳細
特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学術展示
文献概要
緒言眼科手術時にナイロン糸,ダクロン糸,プロリーン糸は非吸収性縫合糸として,またフロロカーボンは人工眼内レンズのループとして用いられている。だが,ナイロン糸は眼内で分解されるとの報告1,2)がみられる。そこで,これら合成縫合糸が本当に分解されるか否か。分解に関与する要因は何か。また,その要因はどの眼組織に多いか等を検討した。
実験方法(1)人工眼内レンズ固定のために用いたナイロン糸を1年後にとり,その表面を観察した。(2)牛眼各組織を0.02M燐酸緩衝液中でホモジナイズし,遠心しその上澄をとり,硫安分画し,非透析画分を抽出液とした。この抽出液に,ナイロン糸(6—ナイロン,アルコン社),ダクロン糸(アルコン社),プロリーン糸(polypropylene,エチコン社),フロロカーボン(東洋コンタクトレンズ社)を入れ,37℃で12時間インキュベートし,反応終了後,縫合糸をよく洗い,その表面を走査電顕で観察した。
実験方法(1)人工眼内レンズ固定のために用いたナイロン糸を1年後にとり,その表面を観察した。(2)牛眼各組織を0.02M燐酸緩衝液中でホモジナイズし,遠心しその上澄をとり,硫安分画し,非透析画分を抽出液とした。この抽出液に,ナイロン糸(6—ナイロン,アルコン社),ダクロン糸(アルコン社),プロリーン糸(polypropylene,エチコン社),フロロカーボン(東洋コンタクトレンズ社)を入れ,37℃で12時間インキュベートし,反応終了後,縫合糸をよく洗い,その表面を走査電顕で観察した。
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