icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻7号

1982年07月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学術展示

眼組織抽出液による合成非吸収性縫合糸の分解について

著者: 早坂征次1 石黒誠一1 塩野貴1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.792 - P.793

文献購入ページに移動
 緒言眼科手術時にナイロン糸,ダクロン糸,プロリーン糸は非吸収性縫合糸として,またフロロカーボンは人工眼内レンズのループとして用いられている。だが,ナイロン糸は眼内で分解されるとの報告1,2)がみられる。そこで,これら合成縫合糸が本当に分解されるか否か。分解に関与する要因は何か。また,その要因はどの眼組織に多いか等を検討した。
 実験方法(1)人工眼内レンズ固定のために用いたナイロン糸を1年後にとり,その表面を観察した。(2)牛眼各組織を0.02M燐酸緩衝液中でホモジナイズし,遠心しその上澄をとり,硫安分画し,非透析画分を抽出液とした。この抽出液に,ナイロン糸(6—ナイロン,アルコン社),ダクロン糸(アルコン社),プロリーン糸(polypropylene,エチコン社),フロロカーボン(東洋コンタクトレンズ社)を入れ,37℃で12時間インキュベートし,反応終了後,縫合糸をよく洗い,その表面を走査電顕で観察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら