icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻8号

1982年08月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

Leber's congenital amaurosisについて

著者: 濱田恒一1 小口芳久1 植村恭夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.849 - P.854

文献購入ページに移動
 1973年7月より1981年6月までの8年間に当科を初診し,Leber's congenitalamaurosisと診断された22症例につき検討した。性別は男子10例,女子12例であり,初診年齢は6歳未満が16例(73%)を占めており,主訴は視力障害が21例(95.5%),眼振が1例(4.5%)であった。親が視力障害に気付いたのは全例乳児期であった。視力は全例0.1以下で,重篤な視力障害を示した。差明を呈するものが3例(14%),眼振を呈するものが8例(36%)で,指眼症候を10例(45%),眼振様運動を6例(27%)に認めた。眼底所見は正常より定型的網膜色素変性症の所見を呈するものまで,多種多様な所見を呈した。ERGは全例に施行し,3例(14%)に著明な減弱を認め,他の19例(86%)には反応を認めなかった。精神発達遅延の合併は6例(27%)に認められ,家族歴のあるものは6例(27%)であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら