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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻8号

1982年08月発行

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その5)

学会原著

保存的療法を施行された網膜芽細胞腫患児の視機能

著者: 箕田健生1 赤沢和美1 首藤公子1 清水公也1 青木恵子1 溝渕京子1

所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院眼科

ページ範囲:P.897 - P.902

文献概要

 保存的療法を施行され,満5年以上経過した網膜芽細胞腫患児30例(32眼)の視機能を検討し,次の結果を得た。
(1)視力1.0以上が7眼(22%),0.9〜0.3が10眼(31%),0.2〜0.1が6眼(19%),そして0.1未満が9眼(28%)であった。
(2)保存療法眼の視力予後は腫瘍の大きさと,腫瘍が黄斑を含むか否かによって大きな影響を受けた。
(3)放射線の照射量が4,500 rads以上の例では,視力は全て0.1未満となり,また全例にERGの異常所見と白内障の合併がみられた。
(4)屈折は23眼中,13眼(57%)が遠視性乱視で最も多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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