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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻8号

1982年08月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

瘢痕期未熟児網膜症に合併する網膜孔形成と網膜剥離の治療成績について

著者: 鎌尾憲明1 馬嶋昭生1 田中純子1 加藤寿江1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.909 - P.914

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 1975年8月から1981年10月までの間に名市大眼科で網膜孔または網膜剥離を合併したために治療を行った瘢痕期未熟児網膜症が17症例あり,これらにつき検討し,次の結果を得た。
(1)両眼性が多い(70.6%)。(2)在胎期間32週以下,生下時体重1,500g以下が多い(それぞれ82.4%)。(3)軽度の瘢痕を認めるものが多い。(4)中等度以上の近視が過半数を占める(52.0%)。(5)学童期に発病しやすい(88.2%)。(6)網膜孔は耳側周辺部網膜に発生しやすい(68.9%)。(7)網膜孔は赤道部の白色瘢痕組織に近接して発生しやすい(62.0%)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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