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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
まわし眼位に関する研究—第二報Fundus Haploscopeによる斜視患者のまわし眼位の計測
著者: 高橋総子1
所属機関: 1滋賀医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.951 - P.956
文献購入ページに移動 Fundus Haploscopeおよび座標読取装置を用い,眼底像において乳頭重心と固視点を結ぶ線と水平線のなす角(P-F角)を測定し,前報における正常者の測定結果と斜視想者の結果とを比較検討した。結果は次のごとくであった。
(1)水平斜視におけるP-F角は,正常者のP-F角に比し,値のバラツキが大きかった。
(2)上下筋異常例においては,大部分の症例では,異常筋のもつまわし作用に応じて外まわしずれあるいは内まわしずれを認めた。しかし,なかには眼筋のまわし作用から推察されるまわしずれとは反対のまわしずれを示す例も認められた。
(3)上下直筋の異常例でもかなり大きなまわしずれを認めた。
(1)水平斜視におけるP-F角は,正常者のP-F角に比し,値のバラツキが大きかった。
(2)上下筋異常例においては,大部分の症例では,異常筋のもつまわし作用に応じて外まわしずれあるいは内まわしずれを認めた。しかし,なかには眼筋のまわし作用から推察されるまわしずれとは反対のまわしずれを示す例も認められた。
(3)上下直筋の異常例でもかなり大きなまわしずれを認めた。
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