icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻8号

1982年08月発行

文献概要

臨床報告

白血病性視神経症の1例

著者: 転馬圭子1 丸尾亨1 渡辺弥生2 下山哲男3 関温4 前原幸治4

所属機関: 1県立加古川病院 2加古川市民病院 3明石市民病院 4県立加古川病院小児科

ページ範囲:P.990 - P.992

文献購入ページに移動
 完全寛解状態にある急性リンパ性白血病症例に,髄膜浸潤が白血病性視神経症で発症した1例を経験し,寛解期の眼科検査の必要性を強調した。
(1)発症時,片眼性乳頭浮腫・後極部広範囲の刷毛状出血・静脈怒張を呈し,CT所見で患側視神経の肥厚をみた。2カ月後には,動脈の閉塞性変化・視神経乳頭および網膜の萎縮像を呈した。
(2)乳頭浮腫の発生は白血病細胞浸潤に由来し,視機能障害の原因は白血病細胞の視神経への浸潤に加えて,網膜の循環障害が関与していると結論した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら