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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著
片眼性先天性二色型第二色覚異常の1例—第1報選択的順応法による各錐体系のスペクトル感度の測定
著者: 岡島修1 岡本道香1 小沢哲麿2
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京逓信病院眼科
ページ範囲:P.1091 - P.1095
文献購入ページに移動正常者群,deuteranopia群および本症例の両眼の各錐体系のスペクトル感度を,Waldの選択的順応法によって測定し,次の結果を得た。
(1) deuteranopia群では,正常者群と比べて緑錐体系の感度が有意に低下していた。
(2)本症例の右眼の各錐体系のスペクトル感度は,いずれもdeuteranopia群の95%信頼区間内に含まれた。
(3)本症例の左眼の緑錐体系のスペクトル感度は,正常域よりやや低下していた。
以上の結果,本症例の右眼はdeuteranopia,左眼は軽度緑錐体系異常と診断された。
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