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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著
Behçet病患者の血清補体系—Immune complexとの関係
著者: 小暮美津子1 島川真知子1 大野弓子1
所属機関: 1東京女子医大眼科
ページ範囲:P.1096 - P.1100
文献購入ページに移動(1)本症患者の血清補体価,補体蛋白量(C3,C4,Factor B),補体阻害物質(CI in—activator,α1—antitrypsin)の平均値は健常対照にくらべて有意に高値であったが,変動幅も大きかった。
(2)補体蛋白最とその阻害物質はともに高補体群に高い傾向がみられ,補体の活性化は低補体血清に高頻度に認められた。
(3)本症患者のIC陽性率は36.5%であった。IC陽性率は本症の活動期に増加し,病変の出現部位との間に相関はなく,むしろ発症後の経過年数と関連して出現していた。
(4)低補体血清中のIC陽性率は高い傾向がみられた。
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