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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著
経年性後部硝子体剥離—1,077正常眼の分析
著者: 高橋正孝1
所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1137 - P.1141
文献購入ページに移動 606名,1,077正常眼の硝子体を細隙灯顕微鏡法により観察し次の結果を得た。
(1)硝子体の剥離率は,加齢とともに8%(40歳代),22%(50歳代),43%(60歳代),71%(70歳代),85%(80歳代)と上昇する。
(2)40歳未満における後硝子体剥離は451眼中わずか1眼で,これは例外的なものと見なされる。
(3)男女差はなく,剥離は右眼に先行する傾向があり,剥離率は左眼より右眼がわずかに高い。
(4)完全後硝子体剥離率と部分硝子体剥離率はそれぞれ21%と2%で,後者は前者の約1/10と比率が小さい。
(5)正常眼の硝子体剥離は上象限から起り,下象限へとひろがる。
(6)増殖型糖尿病性網膜症を例にとり,部分硝子体剥離の頻度について正常眼との比較を行ったところ,前者では有意に高いことが証明された。
(1)硝子体の剥離率は,加齢とともに8%(40歳代),22%(50歳代),43%(60歳代),71%(70歳代),85%(80歳代)と上昇する。
(2)40歳未満における後硝子体剥離は451眼中わずか1眼で,これは例外的なものと見なされる。
(3)男女差はなく,剥離は右眼に先行する傾向があり,剥離率は左眼より右眼がわずかに高い。
(4)完全後硝子体剥離率と部分硝子体剥離率はそれぞれ21%と2%で,後者は前者の約1/10と比率が小さい。
(5)正常眼の硝子体剥離は上象限から起り,下象限へとひろがる。
(6)増殖型糖尿病性網膜症を例にとり,部分硝子体剥離の頻度について正常眼との比較を行ったところ,前者では有意に高いことが証明された。
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