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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻9号

1982年09月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

両眼開放と他眼遮閉での屈折度変化

著者: 牧野弘之1 魚里博1 畑健一1 西信元嗣1 中尾主一1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1143 - P.1147

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 Objective Automated Refraction (Dioptron II®)を用いて,同一被検者に対して,両眼開放測定と他眼遮閉測定を行い,測定法の違いによる屈折度の差を検討した。我我は,6歳より15歳までの裸眼視力1.0未満の生徒よりアトランダムに抽出した各学年約50〜100名を被検者として選んだ。
 両眼開放と片眼遮閉と測定条件を変えることにより,球面屈折度では平均−0.3D,乱視度数においては平均一0.1Dの変化を示した。この両者でのそれぞれの変化は,P<0.05で有意差を認めた。各年代における,球面度数,乱視度数のその変化の量は,ほぼ同程度であった。乱視軸については,有意ある差は認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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