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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻9号

1982年09月発行

文献概要

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

人工透析患者の眼障害—視力障害について

著者: 矢野啓子1 上田萬利子1

所属機関: 1杏林大学眼科学教室

ページ範囲:P.1161 - P.1165

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 長期人工透析患者の眼障害に関する研究の一環として,透析期間6ヵ月以上の慢性腎不全患者136例272眼を対象として視力障害について検討し,次のような結果を得た。
(1)86%は0.5以上の視力を保持していたが,7.7%に0.1未満の高度視力障害が認められた。
(2)視力障害の原因は,視力0.1未満では糖尿病性網膜症が48%,中心静脈閉塞症が24%を占め,視力0.1〜0.4では糖尿病性網膜症が38%,黄斑変性が31%を占めた。
(3)症例中,一過性の視力低下,色覚異常,ERGの消失をきたした例を2例経験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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