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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻9号

1982年09月発行

特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その6)

学術展示

老人性白内障手術後の網膜剥離

著者: 加藤秋成1 太田陽一1 斉藤啓子1 竹内忍1 中谷玲子1 加藤綾子1

所属機関: 1東京厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.1178 - P.1179

文献概要

 白内障手術後の網膜剥離は,重大な術後合併症の一つであるが,その原因には不明な点が多い。これまで本邦において,母集団を網膜剥離側においた無水晶体限網膜剥離に対する報告は少なからずあるが,白内障手術後の集団をも考慮した基礎的資料は少ない。今回我々は老人性白内障全摘出術後の網膜剥離発生率と,無水晶体眼網膜剥離発生に関連する因子につき検討した。
 調査対象は,(1)1975年1月から1981年3月までの問に,当院で手術した40歳以上の老人性白内障全摘出術1,022眼(男413,女609,以下白内障群とする),(2)1975年1月から1981年9月まで当院で手術した裂孔原性網膜剥離1,019眼のうち,無水晶体眼網膜剥離を含まない40歳以上の非外傷性網膜剥離466眼(男232,女234,以下網膜剥離群とする),(3)上記(2)の期間に当院で手術した無水晶体眼網膜剥離64眼のうち,40歳以上の老人性白内障手術後の42眼(男33,女9,以下無水晶体眼網膜剥離群とする)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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