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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科36巻9号

1982年09月発行

文献概要

臨床報告

眼内フィラリア迷入の1症例

著者: 佐竹成子1 矢ヶ崎克哉2

所属機関: 1名古屋港湾福利厚生協会臨港病院 2名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1195 - P.1199

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 奄美大島出身で69歳の男性の右眼前房内に寄生虫を認め,手術的に摘出除去した。虫体は,すでに死亡しており,死後長期間を経ているため,外表層のクチクラ(Cuti—cula)のみを残して,内臓はすべて消失していた。しかし,クチクラの形態,患者の出身地,生活歴より,フィラリア(おそらくWuchereria bancrofti)と診断した。術前,術後共眼内に炎症症状は認められず,全身状態にも異常はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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