icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻1号

1983年01月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

各種眼内レンズ挿入による角膜内皮障害の比較

著者: 西興史1 花崎紘一2

所属機関: 1西眼科病院 2京都大学工学部資源工学教室

ページ範囲:P.13 - P.17

文献購入ページに移動
 人工水晶体挿入に際して最大の問題の一つは,角膜内皮に与える障害と考えられる。
 Binkhorst 2 Loop Lens,Shearing Lens,Iris Medallion Lens (BH2LL, SL, IMLと略す)が挿入された各眼の角膜を,Specula microscopeでその障害程度を観察し,同時に嚢内摘出術および嚢外摘出術による障害との比較を行った。
 片眼白内障手術を受けた患者を,嚢内摘出,嚢外摘出,BH2LL, SL, IMLの5群に分け,おのおのの手術眼と非術眼について,甲南社製スペキュラーマイクロスコープで角膜内皮を撮影し,NEC社PC 8001 MicrocomputerとApple社製Digitizerを使用して,角膜中央部内皮細胞の平均面積を測定した。撮影時期は,術後11〜18ヵ月,次いで術眼と非術眼間の平均面積比(面積増大率)を計算し,各群間でF-test後,t検定により有意差判定を行った。また,平均面積から換算して細胞密度と密度減少率を算出した。
 各術眼の角膜内皮細胞平均面積(()内は非術眼)および面積増大率:1)嚢内摘出(n=19)488μm2(369μm2)1,3209,2)嚢外摘出(n=20)470μm2(341μm2)1,4012,3) BH2LL (n=21)515μm2(365μm2)1,4285,4) SL (n=20)476μm2(381μm2) 1,2626,5) IML (n=15)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら