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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻1号

1983年01月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

ジフェニールビダントイン,フェノバルビタールにより多彩な眼症状を示した1症例

著者: 清水公也1 箕田健生1

所属機関: 1東京都養育院付属病院眼科

ページ範囲:P.43 - P.47

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 ジフェニルヒダントイン(DPH),フェノバルビタール(PB)の長期内服の症例において,眼瞼下垂,瞳孔異常,視力障害が生じた1例を経験した。眼瞼挙筋筋電図・瞳孔点眼試験より,眼瞼下垂は重症筋無力症およびHorner症候群,瞳孔異常はHorner症候群と同様の機序によるものと考えられた。眼底はbull's eye様変化を示しており,螢光限底撮影・網膜電気生理学的検査・暗順応反応より,網膜色素上皮の広範な障害が推測された。薬剤の血中濃度は高値を示しており,薬剤内服中止により眼瞼下垂・瞳孔異常は消失したが,眼底変化は不可逆であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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